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マーケットレポート

中国の1-3月期成長率は政府目標の範囲内に

◆1-3月期実質GDP成長率は前年同期比+6.7%に

 

4月15日、中国国家統計局が発表した2016年1-3月期の実質GDP成長率は前年同期比+6.7%と2015年10-12月期の同+6.8%から減速したものの、市場予想中央値(同+6.7%、ブルームバーグ調べ)に一致したほか、3月の全国人民代表大会で設定された政府の通年目標である+6.5~7.0%の範囲内での推移となりました。

 

実質GDP成長率と同通年目標の推移

  

 

◆世界経済に与える影響が大きい第二次産業に改善の兆候

 産業別実質GDPに注目すると、1-3月期の第三次産業実質GDPは前年同期比+7.6%と2015年通年の同+8.3%から顕著に減速しました。しかし、これは株式市場の取引活性化を受けて2015年に金融仲介部門が急拡大した反動とみられ、第三次産業を取り巻く環境が全体として悪化したことを必ずしも意味しないと考えられます。第二次産業実質GDPもさらに減速しましたが、同統計と連動性のある鉱工業生産が固定資産投資の回復に伴い3月に急回復し9ヵ月ぶりの高い伸びを記録するなど改善の兆候がみられます。第三次産業と比較して第二次産業は、商品需要や財の貿易といった点で世界経済に与える影響が大きいとみられ、今後の動向が注目されます。

 

 

◆改革と景気支援のバランスをとりながら大幅な減速は回避へ

 中国経済の今後を展望すると、3月の全国人民代表大会において政府が2016年の重点課題に設定した供給面の改革(重厚長大産業の過剰生産能力削減に向けた破たん処理や合併・統合など)が労働市場の悪化などを通じて短期的に景気下押し圧力として働く可能性があります。しかし、財政赤字対GDP比の3%への拡大や税制改革を通じた5,000億元の実質的減税といった積極的な財政政策を打ち出したことから、中国政府は改革と景気支援のバランスをとりながら大幅な減速を回避すると想定されます。

 

鉱工業生産の推移 

 

 

    

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