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マーケットレポート

米国の企業業績動向と当面の株式市場見通し

◆1-3月期は減益率が拡大

 米国主要企業の1-3月期(第1四半期)決算について、S&P500指数採用企業の33%が発表を終えた段階で、同指数採用企業の業績変化率は▲7.1%(前年同期比、4月25日現在、トムソン・ロイターの集計。以下、同じ。)と推計されており、2015年10-12月期実績の▲2.9%から減益率が拡大したとみられています。この要因としては、一般消費財セクターが2桁増益と健闘したものの、エネルギーが赤字転落となったほか、利益全体に占める比率の高い金融やテクノロジーが減益に転じたことなどが挙げられます。

 

 

S&P500指数採用企業の業績変化率の推移

 

 

◆4-6月期は4四半期連続の減益も、7-9月期以降は増益に転じると予想されている

 トムソン・ロイターの集計によるS&P500指数採用企業の四半期別の業績変化率予想は、4-6月期が▲2.4%と、4四半期連続で減益が継続する見通しです。しかし、その後はこれまでの大幅減益・赤字の反動もあり、エネルギーセクターの持ち直しで米国企業業績全体にとってのマイナス効果が和らぐことなどから、7-9月期は+3.7%と、増益に転じることが予想されています。また、10-12月期および2017年1-3月期はエネルギーの増益に加え、金融を始めとした半数以上のセクターで2桁増益が予想されていることから、全体でもそれぞれ+10.3%、+18.5%と2桁増益へ拡大する見通しとなっています。

 

 

◆米国株式市場は上値を追う材料に乏しく、当面もみ合いか

 原油価格の反発に加え、FRB(米連邦準備制度理事会)は利上げを急がないとの見方から米ドル高修正の動きが進み、2月中旬以降、米国株式市場は上昇基調を辿りました。
 しかし、企業業績については、米ドルが下落基調で推移しているにもかかわらず4-6月期まで減益基調が続くと見込まれています。その背景には世界経済全体の先行きに対する懸念があると考えられ、年末にかけては業績が大きく持ち直すとの予想に対し今後懐疑的な見方が生じる可能性があります。また、経済指標については、3月の小売売上高や鉱工業生産の伸びが前月比でマイナスを記録したほか、住宅着工件数や新築住宅販売件数が市場予想を下回るなど、ファンダメンタルズ一国の経済状態を判断するための基礎的条件、または、企業の価値を評価する基礎的な財務データのこと。は必ずしも良好とはいえない状況です。

 

 

「S&P500指数と原油価格の推移」と「S&P500指数の予想PERの推移」

 

 

 こうしたなか、S&P500指数の予想PER株価を1株当たり利益で割って算出する株価指標。相対的に値が低いほど株価が割安であることを示す。(株価収益率)は過去10年間の平均である15倍を大きく上回っており、米国株に対しては割高との見方が強まっているとみられます。加えて、4月17日の会合でサウジアラビアやロシアなどの産油国が原油増産凍結で合意できなかったことなどから、これまで米国株の上昇をけん引した原油価格の上昇が今後も継続するか不透明な環境にあります。
 米国株式市場は、高値圏にあるなかで上値を追う材料に乏しく、当面もみ合いが予想されます。こうしたなか、今後の原油価格動向や経済見通し次第では市場に下押し圧力がかかる可能性もあるため、留意が必要です。

 

 

 

 

 

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