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マーケットレポート

米国の1-3月期成長率は減速、6月利上げは見送りへ

◆1-3月期実質GDP成長率は減速

 4月28日に発表された米国の1-3月期実質GDP成長率は前期比年率+0.5%と、市場予想中央値(同+0.7%、ブルームバーグ調べ)を下回り、2015年10-12月期の同+1.4%から減速しました。内訳をみると、原油関連投資のみならず輸送用機器などの落ち込みもあり設備投資がマイナスに寄与したほか、米ドル高や海外経済の低迷を背景とした輸出の減少や在庫投資の減少が成長率を押し下げました。一方で、個人消費は伸び率が減速したものの成長を下支えしたほか、住宅投資は同+14.8%と大幅に増加しました。

 

 

実質GDP成長率と寄与度の推移

 

 

◆経済成長は緩やかな持ち直しへ

 1-3月期の成長を押し下げた設備投資は前期比年率▲3.5%と落ち込んでおり、産業設備や輸送用機器など原油関連以外にも設備投資の減少が拡がっています。企業業績の低迷や金融市場の混乱が原因だと考えられますが、今後の設備投資の動向には注視が必要です。
 個人消費については伸び率が10-12月期から減速し、やや物足りない内容となりました。しかし、労働市場に目を向けると、失業率が低位で推移し雇用者数が堅調に伸びているほか、雇用者の平均時給も前年同月比+2%以上の伸びが継続しています。また、3月の実質可処分所得は同+3.1%と高い伸びとなっていることから、個人の雇用・所得環境は底堅く推移しており、今後さらなる個人消費の減速は考えづらいところです。加えて、在庫調整に伴うGDPへのマイナスの影響が今後はく落するとみられ、経済の成長速度は緩やかに持ち直すと思われます。

 

 

「実質可処分所得と実質消費支出の推移」と「PCEデフレーターの推移」

 

 

◆世界経済への過度に悲観的な見方は後退も、6月利上げは見送りへ

 1月から2月にかけては世界経済に対する過度に悲観的な見方が拡がる場面もみられましたが、中国の経済指標の改善や原油価格の上昇などから、悲観論は後退しました。4月26-27日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の声明文においても、3月に指摘された「海外経済と金融市場の動向は引き続きリスク投資におけるリスクとは「将来の収益の不確実性」を指す。である」という表現が削除されるなど、FRB(米連邦準備制度理事会)は海外経済のリスク投資におけるリスクとは「将来の収益の不確実性」を指す。に対する警戒感をやや引き下げたと思われます。
 その一方で、4月の声明文では国内の経済活動の減速を指摘しており、むしろ注目は米国経済に移りつつあると考えられます。こうしたなか、年初からやや上昇していたPCEデフレデフレーション(Deflation)の略で、物価が継続して下落する状態。ーターなど物価関連指標の伸びも3月には鈍化してきており、6月のFOMCでは利上げが見送られる可能性が高いと思われます。

 

 

 

 

 

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