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マーケットレポート

トルコでクーデター未遂、政情不安が表面化

◆クーデターの企ては失敗

 トルコでは、現地時間7月15日、軍の一部がクーデターを企て、一時ボスポラス海峡を結ぶ橋が封鎖されたほか、国営放送局が占拠される事態となりましたが、翌16日には鎮圧され、クーデターは未遂に終わりました。報道によると、今回の騒動における死者は300人近くに上り、約6,000人が逮捕・拘束されました。

 

◆政情不安が表面化し、トルコリラは急落

 クーデターが起こった背景には、ここ数年間継続してきたトルコの政情不安が挙げられます。エルドアン大統領は大統領権限の強化を図る憲法改正を進めてきたほか、今年5月には大統領との確執が指摘されていたダウトオール首相を退任させるなど、その強権的な手法は国内外から問題視されてきました。一方、大統領の独裁色が強まることに反対する運動もテロなどの過激な手段として表れることがあり、トルコの政治リスク投資におけるリスクとは「将来の収益の不確実性」を指す。は高まる方向にありました。
 こうしたことから、トルコ経済の先行きにおいては政治動向が最大の懸案事項とみられていましたが、今回のクーデターでその問題が表面化し、トルコリラは15日に対米ドルで3.00リラを超える水準まで急落しました。

 

◆クーデターは短時間で鎮圧され、トルコリラに買戻しの動き

 クーデターは翌日に政府が鎮圧完了を発表しましたが、短時間のうちに鎮圧された理由としては、クーデターが多くのトルコ国民に支持されなかったことが挙げられます。エルドアン大統領は依然として国民からの人気が高く、その所属政党である公正発展党(AKP)の前回選挙の得票率は50%近くに達しています。また、大統領を支持しない国民の多くも、その理由は反民主主義的な手法に反対しているからであり、クーデターによる政権打倒には批判的だったと考えられます。

 クーデターが未遂に終わったことから、急落したトルコリラは18日以降、買い戻しとみられる動きでやや値を戻す展開となっています。

 

◆クーデターは短時間で鎮圧され、トルコリラに買戻しの動き

 

 

◆トルコリラは上値の重い展開が見込まれる

 多くの逮捕者が出たことは今後マイナスの影響を及ぼす可能性があります。しかし、短時間でクーデターを鎮圧した政府は国民から強い支持を受けており、政治的な混乱は短期間で収束することが見込まれます。また、クーデターを受けてトルコ中央銀行が市場に対して無制限に流動性を供給するとの声明を発表するなど、経済的な混乱への配慮もみられました。
 政権の弱体化がみられないことは短期的には好材料とみられ、急落したトルコリラは一時的に上昇するとみられます。しかし、今回のクーデターを受けて大統領権限の強化に向けた動きは今後さらに加速すると予想され、中長期的には政治的リスク投資におけるリスクとは「将来の収益の不確実性」を指す。が高まると予想されます。

 大統領権限が強まれば、政府が金融政策などへ介入を行う可能性が高まると考えられることから、トルコリラは上値の重い展開が見込まれます。

 

 

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